人間の本質を描いた傑作漫画「こぐまレンサ」の感想【ネタバレなし】

こぐまレンサ1

こぐまレンサの概要

こぐまレンサは、週刊ヤングマガジンで2003〜2004年にかけて連載されたロクニシコージによる漫画作品です。

2巻完結の単行本としても発売され、その後に1冊にまとめられた完全版が発売されました。

完全版と言っても「1冊にまとめられた」という意味での完全であり、内容が異なるわけではありません。(少し紛らわしいですね)

こぐまレンサのあらすじと感想

こぐまレンサ2

物語りの前半は、売れない作家の有作によって召喚された謎の少女こぐま(主人公)を中心に、様々な人物の群像劇として進んで行きます。

半分ほど読み終えるまでは、1話だけでも読めるオムニバス作品としても読めます。

しかし、後半から急に衝撃的な展開に入っていきます。

全く関連していないと思われた前半に登場していた人物たちが連鎖していき、伏線が回収されていきます。

こぐまの出生の秘密や、人間の光と闇が本質的に描かれたりと、どんどん空気が変わっていきます。

絵に関して、いわゆる技巧派ではないですが、この内容を伝えるためにこれ以上ないタッチで描かれています。

ストーリーの構成、人間描写の豊かさ、読者に投げかけるメッセージなどなど、色んな面で非常にクオリティの高い傑作漫画です。

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こぐまレンサの名言・名場面

人間描写が非常に豊かで、心に突き刺さる、魂を揺さぶられる名言や名場面がたくさんあります。

こぐまレンサ3

こぐまレンサ4

作者のロクニシコージについて

作者のロクニシコージですが、作品は「こぐまレンサ」と、その前に書いた「すべてに射矢ガール」しかありません。

もう15年くらい、漫画を世に公開していないことになります。

しかも、これほどの名作を生み出した後の沈黙は気になりますし、次の作品を期待せずにはいられません。

ロクニシコージの活動を気にする声は今も絶えることはありません。

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こぐまレンサに対するみんなの感想

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