SEOは意味がない…
狙ったキーワードで上げてアクセスも増えたんだけど成約(コンバージョン)が増えない…
そんな風に嘆いている人は、そもそも対策するキーワードが間違っている可能性があります。
ウェブサイトにはそれぞれ、目的があります。
ECサイトなら商品の販売
求人サイトなら応募
ポータルサイトなら掲載の申し込み
などなど…
それぞれのサイトの目的に応じたコンバージョンキーワードをまずはじめに熟考してから、対策キーワードを決めましたか?
ただ検索ボリュームが大きいからと、自サイトのサービスとミスマッチなキーワードを安易に選定していませんか?
SEO対策の出発点であるキーワード選定を間違うと、せっかくリソースを割いて行ったSEOが無駄になってしまう可能性があります。
一度SEO対策を行ったら、対策キーワードを変更するのはなかなか大変です。
掛け違えたボタンを直すには、最初のボタンまで戻らなくてはいけませんから。
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検索エンジンを使う人のニーズ
検索エンジンを使う人のニーズは大きく分けて3つあると言われています。
1.インフォメーショナルクエリ→知りたい
2.ナビゲーショナルクエリ→特定のサイトに移動したい
3.トランザクショナルクエリ→行動したい
例として「脱毛」というキーワードを軸に、3つのニーズに分類してみます。
インフォメーショナルクエリ→知りたい
「脱毛」
検索ボリューム / 90,500
「脱毛 自宅」
検索ボリューム / 3,600
「脱毛 アトピー」
検索ボリューム / 260
知りたいニーズであるインフォメーショナルクエリの特徴は、検索ボリュームが多いことです。
3つのニーズに分類した中でも、大半がこのインフォメーショナルクエリだそうです。
ですが、購買意図は薄く、脱毛を自分で行う方法や、脱毛をした後の悩みだったりします。
もちろん、サイトを見てもらえることでブランディングや潜在顧客へのリーチにはなります。
ナビゲーショナルクエリ→特定のサイトに移動したい
「脱毛 アリシア」
検索ボリューム / 260
「脱毛 エピレ」
検索ボリューム / 260
「脱毛 ミュゼ」
検索ボリューム / 3,600
特定のサロンやクリニックを名指しで検索するのがナビゲーショナルクエリです。
トランザクショナルクエリ→行動したい
「脱毛 恵比寿」
検索ボリューム / 110
「脱毛 サロン ランキング」
検索ボリューム / 1,000
「脱毛 お試し」
検索ボリューム / 480
地名だったり、口コミや評価だったり「今すぐ脱毛したいという意図」がうかがえるキーワードですね。
コンバージョンキーワードとは
上述した様に、検索キーワードによって意図が全然違うのです。
そして、コンバージョンしてもらう為には、その意図に応えられるものをあなたが提供できるかという事が肝なのです。
もしあなたが恵比寿の脱毛サロンのサイト管理者だった場合は「脱毛 恵比寿」「脱毛 お試し」などがコンバージョンキーワードとして考えられます。
もしあなたが脱毛のアフィリエイトサイトの運営者だった場合は「脱毛 サロン名」や「脱毛 サロン ランキング」がコンバージョンキーワードとして考えられます。
つまり、コンバージョンキーワードとは「あなたが提供できるもの」と「検索者のニーズ・意図」がマッチし、なお且つ「行動の意図がうかがえる」キーワードという事になります。
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コンバージョンキーワードの探り方
コンバージョンキーワードの選定方法はたくさんあります。
スタッフで打ち合せたり、顧客にアンケートをするなどです。
それ以外にも、数字を基礎とした、誰にでもできるグーグルアナリティクスを使ったコンバージョンキーワードの探り方があります。
その方法を3段階で解説します。
1.グーグルアナリティクスで目標を設定する
グーグルアナリティクスでは目標の定義を設定し、その集計をする事ができます。
目標の定義はそのサイトによって異なりますが「注文完了ページを見たらカウントする」などが代表的です。
ECサイトなどでは、注文など特定の行動を経由しないと見れないページがありますよね。
その様なページを見たら目標完了という定義付けをし、測定するのです。
これは応用がきく機能で「電話発信ボタンを押したらコンバージョン」と言った目標設定もできます。
■グーグルアナリティクスで目標を設定する方法
※仮に注文完了ページがthanks.htmlだったとします。
・グーグルアナリティクスにログイン
↓
・目標を設定したいサイトの解析画面に移動し、左メニューの最下部の「管理」を開く
↓
・右側のビューの中の「目標」をクリック
↓
・赤いボタンの「新しい目標」をクリック
↓
・目標設定ではデフォルトのまま「テンプレート」を選択で「続行」
↓
・目標の説明では「注文完了」など分かりやすい任意の名前を入力し「到達ページ」にチェックを入れ「続行」
↓
・目標の詳細ではプルダウンで「等しい」をチェックし「thanks.html」と入力し「保存」
2.コンバージョンの多いランディングページを洗い出す
アナリティクスで目標設定をした後、何日か経つと測定数が表れ、ランディングページ別のコンバージョン数やコンバージョン率が見れます。
※この画面を見る方法は、左メニューの「行動」→「サイト コンテンツ」→「ランディングページ」で開きます。
どのページにランディングした人が、どれくらいの数、あるいはどれくらいの割合でコンバージョンしたかが分かります。
ここで、コンバージョン数が多い、あるいはコンバージョン率が高い、活躍してくれているランディングページを洗い出します。
サーチコンソールでキーワードを絞り込む
最後に、サーチコンソールで、コンバージョン数が多い、あるいはコンバージョン率が高いランディングページだけの検索アナリティスクを見ます。
コンバージョンにつなげてくれる優秀なランディングページがどんなキーワードで流入を集めているか分かれば、それがコンバージョンキーワードであると考えられます。
■サーチコンソールの検索アナリティクスで特定のページだけのキーワードを見る方法
・グーグルサーチコンソールにログイン
↓
・該当サイトの分析ページに行き、左メニューの「検索トラフィック」の中の「検索アナリティクス」をクリック
↓
・中央にある「検索アナリティクス」のバーをクリック
↓
・ナビゲーションメニュー下段の「クエリ」にチェックが入ったまま、その隣の「ページ」の下部にある「フィルタなし」と書かれたプルダウンをクリックする
↓
・「ページをフィルタ」をクリックして、活躍してくれているランディングページのURLを入力し、フィルタをかける。
以上の方法で「活躍しているランディングページ」が「どんなキーワードで流入しているか」が分かります。
まとめ
SEOは意味が無い…
そう嘆く人はキーワード選定が間違っている可能性があります。
TwitterやInstagramなど、人が何かを調べる手段が分散されていると言われていますが、やはりまだまだ検索エンジンが圧倒的です。
正しくSEO対策をすれば、その効果は計り知れません。
その為に、
・自社・自サイトが世の中に提供できるものを再考・再確認する
・検索者のニーズを理解する
・行動の意図が含まれるキーワードを選ぶ
これが意味のあるSEO対策の為に必要なのです。
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