私はとにかく朝が弱いです。
低血圧とか自律神経の失調とかそういう類ではなく、とにかく気分が落ち込んでいるんです。
そして頭の中に浮かんできてほしくないモノゴトで一杯になってしまうんです。
もちろん寝起きからテンションの高い人なんてほとんどいないと思いますが、私の場合は酷い時なんかは気分が落ち込んでいるだけで仕事に遅刻したり休んでしまいます。
仕事のある前日はアルコールを一切飲みませんし、最低でも6時間は寝る様にしています。
それでも朝の気分に行動が支配されていました。
そんな私を変えてくれたのが、森田正馬の著「自覚と悟りへの道」でした。
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「自覚と悟りへの道」の概要
私が読んだのは、新版の自覚と悟りへの道(2007年刊行)です。
薬などに頼らず、考え方や知識、実践によって神経症を克服する知恵(森田療法)が書かれた本で、私の様な行動が支配されてしまうほど気分の影響力が強い人にもオススメの本です。
256ページに渡る内容で、森田正馬と患者の対話形式で進んでいきます。
神経症のケースも様々で、強迫観念・対人恐怖・不眠症・書痙・吃音恐怖・憂鬱…etc
また、神経症を切り口として、家庭円満や断酒など幅広いテーマが語られる深い内容となっています。
著者の森田正馬は明治から昭和のはじめに活躍した医者で、特に神経や精神の分野で多くの功績を残しました。
その名を冠した「森田療法」は、今でも医療の現場で使われています。
「自覚と悟りへの道」を読んで
森田正馬「自覚と悟りへの道」を読んで、私は行動が気分に支配される事は無くなりました。
この本を読んで気分そのものを変える事ができる様になったわけではありません。
しかし「気分は変わらないままとにかく行動してみる。そうする事によって、気がつくと気分が変わっている。」という人間に備わっているメカニズムを知ったのです。
それから行動をもって気分を変えることができる様になりました。
落ち込んだ気分は変わらないまま、できるだけ何も考えないで、とにかく機械的にでも朝の支度をして外に出る、という習慣を実践し続けています。
私の様に、気分が遅刻や欠勤という形で表に出るといケースではない人でも、色んな局面で活躍するのではないでしょうか。
→気分の落ち込みを人間本来の力で対処する方法