睡眠をとる
気分の落ち込みの原因が、単なる睡眠不足の場合があります。
睡眠が不足すると、脳や身体のパフォーマンスが低下します。
身体と心が互いに大きく影響しあうのは説明するまでもありませんね。
ただし、睡眠のとり過ぎには注意しましょう。
食事でも何でも、度が過ぎて良いことはひとつもありません。
睡眠のとり過ぎで気分が落ち込んでしまう事もあります。
感動する作品に触れる
映画、音楽、その他の表現作品、なんでもいいので感動するものに触れましょう。
感動の種類は「泣く」でも「笑う」でも構いません。
とにかく心が動いて、感情が揺さぶられるものであれば何でもいいのです。
人間って、笑っている時でも泣いている時でも、余計な事を一切考えないのです。
そうして落ち込んだ気分もいつしか無くなってしまうのです。
そう考えると、アーティストとかコメディアンとかって、人を救う凄い職業だなと思います。
おすすめソング bacho「最高新記憶」
運動する
自分のできる範囲で適度な運動をすることで、気分の落ち込みに対処できます。
ウォーキングでもジョギングでも、チームスポーツでも何でもいいんです。
繰り返しになりますが、身体と心は互いに大きく影響しあっています。
適度な運動、つまり身体を動かすという事は身体が喜びます。
それに影響されて心も喜ぶのです。
運動をした後の自然な高揚感はその為です。
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休暇をとる
気分が落ち込んでいるのは、単純に働き過ぎかも知れません。
そんな時は休暇をとりましょう。
神様でさえ天地創造の際に安息をとった様に、人間にも休みは必要です。
また、アルフレッド・アドラーが人生のタスク(仕事のタスク・交友のタスク・愛のタスク)という概念を提唱しましたが、仕事は人生において3分の1程度の重要度しかありません。
心身をすり減らしてまで仕事する必要なんてないんです。
何も考えずいつも通り行動する
気分が落ち込んでいる時でも、とにかくいつも通り行動する事で、気分をコントロールするという対処法です。
仕事に行く、家事をこなすなど、その日のやるべき事をとにかく淡々とこなしていく中で気分が戻ってきます。
気分を行動でコントロールできる事は、森田療法で知られる森田正馬(精神や神経などの分野の偉大な医学者)も提唱しています。
→行動をもって気分を変える!森田正馬「自覚と悟りへの道」を読んで
人に会う
人間には、コミュニケーション欲求というものがあります。
コミュニケーション欲求が満たされなくなると、やはり気分が落ち込んでしまいます。
そんな時は、気兼ねなく会えるひと、例えば家族でもいいので会いに行きましょう。
ただ単に、誰かと取るに足らない話をするだけでもいいのです。
むしろ、損得勘定の無い関係でこそコミュニケーション欲求は満たされます。
ビックリするほど「あの落ち込みはなんだったんだ?」と回復する事ができます。
今の時代、人間同士の繋がりが希薄でドライです。
普通に社会で暮らしていても、利害関係の無い人間的なコミュニケーションが不足してしまいます。
また、スマートフォンが普及し、メールや電話などを主体としたコミュニケーションが普通になってしまいました。
メールや電話は、実際に会って話すことに比べたらコミュニケーションの質は遥かに低いです。
人間本来の喜びである他者との交流は、会って話すのがベストなのです。
自然豊かな場所に行く
都市部に住んでいると、それだけで気分が落ち込む事があります。
満員電車、人工的ものにまみれた生活…
そんな時は自然豊かな場所に行きましょう。
自然が持つエネルギーは人知を超えています。
キリスト教では自然は神の被造物、つまり神様が直接デザインし、創造した作品であると言います。
まぁ、そう言う話は置いといたとしても、人間は自然から想像を絶するほどの恩恵を受けています。
ですから、普段は都市部などで暮らしている人は、時には自然に甘えちゃえばいいんです。
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何かに貢献する
誰かにとって、何かにとって、ひいては世界とっての良いことに貢献することで、気分の落ち込みに対処していくことができます。
ボランティア活動でも何でもいいのです。
アルフレッド・アドラーの心理学では「人間の幸福は貢献感である」と説いています。
また、自分が存在価値を確認したり高めたりすることで、共同体感覚を得る事ができます。
自分の気分の落ち込みなどちっぽけなものだと思える様になります。
「嫌われる勇気」著:岸見一郎 / 古賀史健
現代日本向けに書かれた、アドラー心理学を分かりやすく理解できるオススメの名著
「いま現在」を意識する具体的な行動をする
気分が落ち込んでいる時って、過去を思い患ったり未来を心配している事が原因の場合があります。
そんな時は、いま現在、この瞬間を意識する為の具体的の行動をしてみましょう。
方法論はいくつかあります。
例えば、かなり話題になったけんすうさんの「メンタルが豆腐の人向けの、あまり落ち込まないための工夫」というブログ記事があります。
若き偉大な事業家が、気分の落ち込みに対処する方法を教えてくれています。
人は「過去を思い出す時は、視点を左上にする」というのを聞いたことがあります。
なので視点を右上にする、ということをよく行っています。
悪いことを思い出しそうになったらこうするのです。
右上を見るときは、未来のことを想像したりするときに使われるということを聞いたことがあります。
なので、悪いことを思い出しそうになったら右上を見て「明日何にしようかな」とか、「次に何食べようかな」みたいなことを考えます。
これを慣れていくと悪いことを思い出しそうになった時に、思い出さなくなります。
とか
一度、紙とかに書いてアウトプットしてしまうことです。
脳の中から、外に吐き出すことで情報が視覚化することになります。
そうすると、悩んでいる内容のたいしたことなさに気づきます。
たとえば「文字にすると400文字ぐらいだな」みたいなことがわかります。
そして悩む時には、その紙を見ながら悩む、ということをします。
書くのがイヤなら
自分の親しい人や尊敬するにメールで相談するというやり方です。
「いやいや、そんな相談できるなら悩まないよ!」と思うかもしれませんが、コツとしては、「メールは送信しない」ということです。
大事なのは他人に説明が分かるように、詳しい中身を書くことで、客観的な目線が入った文章を書くということです。
そうすると、アウトプットがしやすいのでおすすめです。
などなど、不特定多数の人に向けた、色んな落ち込み対処法を教えてくれています。
けんすうさんではありませんが、他にもあります。
以前ネットの掲示板で「鬱を一発で治す方法、ついに見つかるw」という書き込みが話題になりました。
簡単に説明すると、日常生活の中で「利き手じゃないほうの手を利き手として使う」というものです。
右脳は現在、左脳は過去と未来を意識してる
悩みのほとんどは過去か未来だ
だれも現在の瞬間を悩むことなんかできない
例え今、瞬間的に悩んだとしても、それはあっという間に過去になる
けんすうさんの方法とも共通するのは「行動を持って脳に働きかけ、今この瞬間を生きる様に自分をコントロールする」という点ですね。
右上を見る方法であれば、近い未来に何をするか具体的に考えるということは、その準備を今しなければいけないという事になります。
紙に書くという方法であれば、脳は「書く」という現在の行為に働きます。
メールの方法も同様の原理と言えるでしょう。
利き手を入れ替えるという方法も、現在を司る方の脳を働かせる手段です。
「過去や未来に囚われず、今この瞬間を生きろ!」なんて色んな人が言ってますし、それがベストなのは誰だって分かっています。
でも人間は弱いもので、過去や未来に囚われてしまうものなのです。
だからこそ、行動をもとに意識のベクトルをコントロールする方法をモノにできるといいですね。
祈る
静まって、自分を無条件に愛し、祝福してくれている大いなる存在を意識します。
落ち込みの原因は、実は自分を成長させてくれる機会かも知れません。
祈ることで、過去や未来に囚われていた思考を今この瞬間に集中する事ができ、落ち込みを解消する事ができます。
最後に
以上が、人間が持つ本来の力で気分の落ち込みに対処する方法です。
人間は科学の進歩・発達により、外的な力で気分をコントロールする術を獲得しました。
アルコール・ニコチン・精神に作用する薬物…etc
思いのままに気分の安定させたり、あるいは覚醒させたりできます。
これらはインスタントに得られるというメリットもあるので、違法なものでない限り、決して全面的に否定する訳ではありません。
場合によっては頼るのも仕方ないでしょう。
しかし、それはやはり一時的なもので、場合によってはもっとひどい状況になってしまうことがあります。
そして、人間本来の力で気分の落ち込みに対処する方法は、外的な対処法と違って時間がかかったり苦労が伴ったりします。
ですが、やはり本当の意味で自分をコントロールするというのは、人間が本来持つ力をコントロールすることではないでしょうか。
それが自己肯定や自己受容、自分を愛することに繋がると信じています。
気分が落ち込んでいる方にオススメの動画
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