2018年は副業元年と言われ、副業や兼業を始める動きが活発になると予想されてています。
「終身雇用」という言葉が完全に死んだ現在、ひとつの会社に骨を埋めるなんて考えは過去のものとなりました。
2017年に本格的に始まった「働き方改革」によって残業を規制されるサラリーマンが増えたことも、副業や兼業の活性化の大きな後押しとなりました。
さらに「年功序列」という言葉もありましたが、今の時代、1年に1万円の昇給でも厳しい時代です。
会社は雇用も収入も、ましてやあなたの市場価値も保障してくれません。
自分の価値・収入は自分で上げるしかない時代です。
そんな時代の副業や兼業について考えてみました。
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多くの企業が副業解禁へ
2017年は「副業解禁元年」と言われ、実際のいくつかの大手企業が公式に副業解禁をアナウンスしました。
DeNA・ソフトバンク・ロート製薬・日産自動車・富士通・コニカミノルタ…etc
2018年に入っても、新生銀行・ユニ・チャームが副業解禁をアナウンスしました。
注目したいのは、内々で規定を改定するだけじゃなく、わざわざ公にアナウンスするという事実。
これにはもちろん自社のメリットを考えた狙いがあります。
それは優秀な人材の確保と流入です。
副業に関心があったり実際に副業をしている人材というのは、見識や視野が広く優秀な傾向があります。
それを本業にフィードバックしてくれます。
また、副業を禁止している事を理由に優秀な人材が入ってこない可能性もあります。
それらを見越して、副業の解禁を公にしているのです。
サイボウズなんかは「副業採用」という、本業がある人向けの採用形態まであります。
エン・ジャパンによる副業実態調査によると、「副業が認められている」19%「副業が禁止されている」44%「分からない」37%という数字が出たそうです。
2017年には半数に近い企業が副業を禁止していますが、2018年にはこの割合が大きく変わると思われます。
未だに副業を禁止してる会社って、自分の会社の仕事の面白さ、有意義さに自信がないんでしょうね。副業解禁したら、ウチの仕事はツマラナイから、みんな副業に意識が行っちゃうのが怖いという。
— 山口周 (@shu_yamaguchi) 2017年2月28日
副業への関心の高まり
実際に、人々の副業への関心は高まっています。
こちらのグラフをご覧ください。
これはGoogleトレンドというウェブサービスで調べた「副業」というキーワードの検索回数の推移です。
2010年10月〜2017年11月までの推移なのですが、年々「副業」に対する人々の関心が高まっている事が分かります。
また、厚生労働省が作成した副業に関する資料にも、副業・兼業を希望する人が年々増えている傾向にあると示されています。
副業のメリットとデメリット
副業は国も推進しており、厚生労働省などの政府が副業の現状や方向性についてレポートを公開しています。
その中の資料「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、副業のメリットと留意点(デメリット)についても言及されています。
副業のメリット
- 離職せずとも別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで、労働者が主体的にキャリアを形成することができる。
- 本業の所得を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
- 所得が増加する。
- 本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。
副業の留意点
- 就業時間が長くなる可能性があるため、労働者自身による就業時間や健康の管理も一定程度必要である。
- 職務専念義務、秘密保持義務、競業避止義務を意識することが必要である。
- 1週間の所定労働時間が短い業務を複数行う場合には、雇用保険等の適用がない場合があることに留意が必要である。
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どんな副業が良いのか
インターネットビジネスのインフルエンサーであるイケダハヤト氏は、2013年の時点で「国策としての副業推進」を推しています。
その記事では副業のメリットを挙げています。
収入源の分散化(仕事がなくなっても、すぐに収入ゼロにならない)
人脈の維持、拡大
本業におけるコラボレーション可能性の向上
いざとなったときの転職先の確保
多様な仕事に触れることによる「スキルアップ」
副業を楽しむことによる、モチベーションの維持
私が特に大切だと感じたのが
- 本業にフィードバックできること
- 転職の肥やしになること
- 自身の市場価値を上げること
です。
「同じ産業は避けつつも、本業とあまりにもかけ離れていない副業」と言った具合でしょうか。
同じ産業だと共倒れする可能性があり、転職の際のリスクが高まります。
かと言って本業とかけ離れすぎていれば、コラボレーションやフィードバックも難しくなってしまう様に思います。
ただ時間と労働力を切り売りする副業(フロー)ではなく、価値として残る副業(ストック)が望ましいと思います。
自由に選べる副業なのですから、収入の為だけにするのはもったいないと思います。
私は本業を持つサラリーマンですが、このサイトを副業としてやっています。
現代の副業の主流 クラウドソーシング
現代の副業はクラウドソーシングが主流ですね。
昔は内職なんて呼ばれていましたが、インターネットサービスを仲介する様になって呼ばれ方が変わりました。
クラウドソーシングとは、仕事をお願いしたい人や企業と、仕事をしたい人や企業をマッチングするサイトを介して、仕事を発注したり受注したりする事です。
マッチングサイトではクラウドワークスあたりが最大手と言えるでしょう。
マッチングサイトで受注できる仕事も実に多岐に渡ります。
データ入力やライティング(執筆)などの専門的な技術や知識を要さないものから、デザインやアプリ開発などの専門的な仕事まであります。
本業がある人がクラウドソーシングで副業をしているケースはもちろん、主婦や定年退職後のシニアまで、クラウドソーシングで仕事をしている人はたくさんいます。
在宅でできる仕事がメインなので、子育てしているお母さんなんかも頑張っています。
副業元年の今年、登録は無料ですし、まずはどんな仕事があるのか覗いてみてはいかがでしょうか。
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フラリーマンこそ副業を
働き方改革によって残業が規制され、何をしていいか分からないフラリーマンが増加している様です。
今まで、無駄な会議をしたりダラダラと残業していた人たちが路頭に迷っているのでしょう。
フラフラと非生産的な時間を過ごし浪費するくらいなら、自分や家族の為、あるいは世の為に生産的な副業に取り組みましょう。
「副業」と「複業」の違い
このページでは、主に「副業」について述べています。
その「副業」と似た「複業」という言葉があります。
同音ですが意味は違います。
副業は読んで字の如く「本業とは別のサブ的な仕事」、サブワークとかサイドワークですね。
一方、複業の方は複数の仕事を抱えながらも、どれが本業とは言えない働き方のことです。
パラレルワークとかマルチワークです。
副業のメリットが
- 収入源の分散化
- 人脈の維持、拡大
- コラボレーション
- 転ばぬ先の杖
- 多様な仕事に触れることによるスキルアップ
- モチベーションの維持
にある事から、まずは副業としてはじめ、いずれは複業にしていくというのが理想だと思います。
まとめ
2017年の働き方改革や副業解禁の動きが、企業側に具体的に表れました。
2018年に入りいよいよ個々の労働者がアクションを起こし始めます。
収入もスキルも労働者としての市場価値も、個人で高めていかなければいけない時代になります。
副業を選ぶ上で、収入だけじゃなくビジネスパーソンとしての成長も同じくらい大切です。
転ばぬ先の杖としての副業を持っておくといいでしょう。
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