草冠(くさかんむり)に可と書いて「苛」という漢字があります。
■音読み
カ
■訓読み
いら(だつ) / さいな(まれる) / わずら(わしい) / いじ(める) / から(い) / きび(しい) / むご(い)
最も馴染み深い使われ方は、苛々(いらいら)や苛立つ(いらだつ)でしょう。
また、苦しめられるという意味の苛まれる(さいなまれる)も一般的によく使われています。
あまり良くない意味の漢字である事から、地名や人名にはほとんど使われていません。
福島県にある苛窪山(いらくぼやま)という山、新潟県にある苛島(いらじま)という地名など僅かです。
なぜ、苛立ちや苦しみと言った感情を表す漢字に草冠が採用されているのか…?
その理由は、昔は草木のトゲの事をイラと呼んだことに由来します。
そのイラという言葉が漢字になる中で、感情の意味を当てはめたとされています。
Sponsored Link