「谷村新司の不思議すぎる話」の概要と書評

谷村新司の不思議すぎる話

「谷村新司の不思議すぎる話」がとても素晴らしかったのでレビューしたいと思います。

概要

谷村新司の不思議すぎる話は、2014年に出版された、タイトル通り「不思議すぎる話」が満載の本人執筆による書籍です。

著者が55歳の時、つまり2004年頃、帯状疱疹で体調を崩した事を機に、この世界をもう一度学び直したいと考えたそうです。

それから5年間、寝食を忘れるほど学びに没頭しました。

参考文献の量と幅の広さも凄まじいです。

谷村新司の不思議すぎる話の参考文献

やがて不思議な縁が広がっていき、谷村塾というコミュニティができ、この本の出版に繋がったそうです。

全5章(58話)で構成されています。

第1章 昴が教えてくれたこと

あの名曲「昴」が作られた経緯と、その意味を本人が自覚できるまでのエピソードが、1章まるごと使って書かれています。

引っ越しの作業をしていたら突然宇宙から啓示があり、何か大いなる力によって「昴」を書かされたと言います。

自分で歌詞を書いておきながら、その歌詞の意味を理解できていませんでした。

それから長い時間が過ぎ去り、再び宇宙からのメッセージをキャッチします。

第2章 日本の不思議すぎる話

「伊勢神宮に刻まれているシンボルとは?」「宗教に寛容な日本だからこそ世界にできること」など

第3章 日本語の不思議すぎる話

「トが物事の上下を決め、吉兆を占う」「名字の母音は他人との相性を表している」など

第4章 からだの不思議すぎる話

「なぜ赤ちゃんは”赤ちゃん”なのか?」「ヒトは猿から進化したのか」など

第5章 音の不思議すぎる話

「お母さんのご機嫌な鼻歌こそが最高の胎教である」「音程が8音で1オクターブ上がるという意味とは?」など

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谷村新司という人物

谷村新司

著者である谷村新司は、アリスやソロなどで活躍する言わずと知れたスーパースターのミュージシャンですね。

ソングライターとしても「昴」「サライ」「いい日旅立ち」「チャンピオン」など歴史に残る数々の名曲を生みだしています。

大学教授としても活躍しています。

本の中に出てくる内容ではありませんが「東京まちかど天文台」というラジオ番組で、幼少期から天への関心が尽きなかったとのことを語っています。

公園の滑り台に寝そべって、ずっと夜空と星を眺めていた子供時代、自分でも何故いつも空を見上げてるのか分からなかったが星から呼ばれている感覚があったそうです。

また、谷村新司を語る時に、エロの求道者という一面を避けて通ることはできません。

  • 家に2000本近くのアダルトビデオがある
  • 「ファッションヘルス」と書かれたTシャツを着てテレビに出演
  • 武田鉄矢と並ぶの2大ビニ本マニア
  • ビニ本専用倉庫がある
  • ビニ本倉庫の取材に訪れた野沢直子にハードな本を見せつけ、気持ち悪さに嘔吐した野沢を見て満面の笑みを浮かべていた

参考:谷村新司 – Wikipedia

男として真面目にエロを追求し、それを大っぴらにしていて、タブーから解放されている大人物です。

その人間性、エロへの探究心が旺盛であることがよく分かるラジオ番組があります。

電気グル―ヴの2人とひたすらエロの話をしています。

あの個性的な石野卓球・ピエール瀧でさえ、あまりにも真面目にエロの原体験を追求されタジタジです。

一方で、物腰も柔らかく、とても穏やかで、ユーモアに溢れた人物でもあります。

何が言いたいかというと、ある分野で大成功していて、これだけ人間的にも解放されている大物が、宇宙と通じ、寝食を忘れ、長いあいだ没頭した末に掴んだリアルストーリーを、私たちに公にしてくれているという凄い本なのです。

「谷村新司の不思議すぎる話」から受け取ったメッセージ

「谷村新司の不思議すぎる話」には、全編に渡って貫かれている大切なメッセージがあります。

それは「もっと精神的な豊かさに重きを置こうよ」というメッセージです。

プレアデス星団が谷村新司を用い、昴を書かせたエピソードをはじめ、目には見えない幸福をひとりひとりが追求するべき時代じゃないのかという投げかけの様に思えます。

現代の日本には、まだまだ精神的に貧しい故の事件や問題がたくさんあります。

大いなる存在に谷村新司という人物が用いられ、1980年に昴という作品が世に出され、多くの人に受け入れられました。

そして、その作者自身が昴に込められた意図に気づかなかったが、長き時を経て自覚し、2014年に改めてこの本が出されたのは大きな意味があるはずです。

現代の日本人、いや世界中の人々にとっても大切な価値観を教えてくれます。

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一部紹介

農業や海路を通じた交易が活発になると人々の暮らしが豊かになります。

だからこそ、農業や交易における大事な目印となってくれる「昴」は財の星と呼ばれていたのです。

〜中略〜

もしも昴が「財の星」だとしたら、現代風に言うなればそれはまさしく物質文明のシンボル。

その「昴」に「さらば」と告げるのは、物質文明にサヨナラを告げようという意味に他ならないのです。

第1章「さらば昴よ、というフレーズに込められた本当の意味とは?」より

「国」という窮屈な概念を軽々と飛び越えて、中国大陸、朝鮮半島、そして日本列島をダイナミックに駆けていた「倭人」が聞いたら、「お前たちはみんな兄弟みたいなものなのに!」と悔しがるに違いありません。

第2章「教科書が教える倭人=日本人、倭国=日本は間違い?」より

私はその日一日を全力で過ごすために「夜寝ると一度死に、翌朝太陽とともに生まれ変わるのだ」という気分でいます。

第4章「心臓は太陽によって生かされている?」より

カテゴリ - 書評

2018/05/15

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