戦争映画おすすめ22選

悲しいことですが、人類は未だに暴力を克服できておりません。

世界の様々な場所で戦争やテロが起きています。

戦争はなぜ起きるのか…

政治的な思惑や軍事産業界の企てなのか、そもそも人間に暴力性が備わって平和な状態こそ不自然なのか…

簡単に答えの出るテーマではありませんが、現に戦争が存在している状態がこの世界の有り様です。

戦争という人間の不毛な営みは映画のテーマとしても取り上げられ、実に多くの戦争映画が世に公開されています。

実際にあった戦争を描くこともあれば、フィクションの戦争を描く事もあります。

そんな数ある戦争映画の中でも、特に強い問いを投げかけられるリアルなおすすめ作品を紹介します。

直接的に戦争を描いた作品が中心ですが、背景として戦争を描いたドラマなども選出しています。

ハクソー・リッジ

おすすめの戦争映画「ハクソー・リッジ」

公開:2016年
製作国: アメリカ / オーストラリア
監督:メル・ギブソン
出演:アンドリュー・ガーフィールド

太平洋戦争の沖縄戦で従軍した男、デズモンドの実体験を描いた戦争映画です。

デズモンドは戦争のさなかで多くの人命を救ったことから「良心的兵役拒否者」として初めて名誉勲章が与えられた人物でもあります。

人間の性格を簡単に変えてしまう戦争の中で、正しい心を失うまいともがく葛藤が描かれています。

JSA

おすすめの戦争映画「JSA」

公開:2000年
製作国:韓国
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ビョンホン / イ・ヨンエ / ソン・ガンホ

韓国と北朝鮮を分断する38度線の共同警備区域(Joint Security Area)を描いた映画です。

ある日、朝鮮人民軍の兵士が韓国軍兵士により射殺される事件が発生してしまいます。

双方の目撃者たちは、正反対の供述をします。

中立国の関係者が事件の真相を暴いていくのですが、そこには切なくて悲しい、そして愛おしい秘密がありました。

これが現代の話ってのが、日本人にとって驚きを隠せません。

この世界の片隅に

おすすめの戦争映画「この世界の片隅に」

公開:2016年
製作国:日本
監督:片渕須直
出演:のん(声)
原作:こうの史代「この世界の片隅に」

戦前・戦中・戦後を生きた「すず」という女性を中心に、すずを取り巻く様々な人間を描いたアニメ映画です。

被爆した国が作った映画ですから、やはり説得力が違います。

この映画の凄いところは、悲惨な戦争をテーマにしているのに、現代を生きる我々が見ても現実感がある点です。

普通の戦争映画は、悲惨さは伝わる一方、現代を生きる日本人にとってどこか非日常でした。

しかしこの映画は、戦争の愚かさや悲しさを確かに表現しているのに、それが現代と地続きに感じられるのです。

だからこそ、今ある平和、そして今も残る暴力について考えさせられます。

ハート・ロッカー

おすすめの戦争映画「ハート・ロッカー」

公開:2009年
製作国:アメリカ
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー

イラクを舞台としたアメリカ軍の爆弾処理班を描いた戦争映画です。

監督は「ゼロ・ダーク・サーティ」のキャスリン・ビグロー。

仕掛けられた爆弾の解体作業を進めていた爆弾処理班ですが、罠にかかりある隊員が命を落としてしまいます。

代わり派遣されてきたのが「命知らず」のウィリアム・ジェームズ軍曹。

安全対策も行わず、まるで死を恐れないかのように振る舞う彼に対して、周囲は徐々に不安を募らせていきます。

余談ですが、この「ハート・ロッカー」の解釈をめぐって日本を代表する偉大な映画評論家である町山智浩と宇多丸が対立したのは映画ファンにとっては有名な話です。

クロッシング

おすすめの戦争映画「クロッシング」

公開:2008年
製作国:韓国
監督:キム・テギュン
出演:チャ・インピョ

分類するとヒューマンドラマになるかと思いますが、現在も戦争状態にある韓国と北朝鮮が舞台になっているので選出しました。

家族のために薬と食糧を求め北朝鮮を去った父と、父を探しに出た11歳の息子の切ないすれ違いが描かれた映画です。

南北の分断をテーマにした韓国映画は本当に胸に迫るものがあります。

家族の行く末が悲しすぎて、またリアルすぎて、戦争に対する怒りがおさまりません。

野火

おすすめの戦争映画「野火」

公開:2015年
製作国:日本
監督:塚本晋也
出演:塚本晋也 / リリー・フランキー / 中村達也
原作:「野火」大岡昇平

原作者である大岡昇平のフィリピンでの戦争体験を基にした、塚本晋也監督による戦争映画です。

死に直前に際した人間たちの剥き出しの本性が描かれています。

フルメタル・ジャケット

おすすめの戦争映画「フルメタル・ジャケット」

公開:1987年
製作国:イギリス / アメリカ
監督:スタンリー・キューブリック
出演:マシュー・モディーン
原作:「ショート・タイマーズ」グスタフ・ハスフォード

ベトナム戦争を題材にした、スタンリー・キューブリック監督による戦争映画です。

戦争の悲惨もさることながら、兵士たちのリアルな日常なんかも描かれています。

登場人物のキャラクターも立っており、フルメタル・ジャケットを知らなくても「ハートマン軍曹」は知っているという人も少なくないのでは。

ハートマン軍曹が兵士たちを罵り続ける長~いシーンがあるのですが、本当に嫌な感情になっていきます。(それだけ映画のクオリティが高い)

緊張しっぱなしのスナイパーとの市街戦、そしてスナイパーの驚くべき正体など、ストーリー展開も秀逸です。

また、戦争映画なのに使われている音楽が妙に明るかったりと、キューブリックだけあって独特な世界観を纏った作品でもあります。

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ブラザーフッド

おすすめの戦争映画「ブラザーフッド」

公開:2004年
製作国:韓国
監督:カン・ジェギュ
出演:チャン・ドンゴン / ウォンビン

1950年頃、戦争のただ中にある韓国で徴兵される仲のいい兄弟の物語です。

悲惨な戦場で人間らしい心を失っていく兄。

やがて兄弟の絆は引き裂かれてしまいます。

それでも最後は、弟を守り、兄は命を落としてしまいます。

兄弟の純粋な愛を切り裂いた愚かな戦争に対する怒りが湧いてきます。

戦場のメリークリスマス

おすすめの戦争映画「戦場のメリークリスマス」

公開:1983年
製作国:日本 / イギリス / オーストラリア / ニュージーランド
監督:大島渚
出演:デヴィッド・ボウイ / 坂本龍一 / ビートたけし

日本統治下にあるジャワ島の日本軍の捕虜収容所の男たちの物語。

東洋人から西洋人まで、幅広い登場人物たちが戦争という背景の中で情を形成したり衝突したりします。

プライベート・ライアン

おすすめの戦争映画「プライベート・ライアン」

公開:1998年
製作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス / マット・デイモン

第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦を舞台とした、スティーヴン・スピルバーグ監督の戦争映画です。

1人の兵士の救出に向かう兵隊たちの物語です。

アカデミー賞では11部門にノミネートされ、商業的にも世界的に大きな成功を収め、たくさんの国の映画館で上映されました。

シュリ

おすすめの戦争映画「シュリ」

公開:1999年
製作国:韓国
監督:カン・ジェギュ
出演:ハン・ソッキュ / キム・ユンジン / チェ・ミンシク / ソン・ガンホ

分類するとアクション映画になるかと思いますが、現在も戦争状態にある韓国と北朝鮮が舞台になっているので選出しました。

北朝鮮工作員と韓国諜報部員との悲恋が描かれた映画です。

ナショナリズムとの狭間で揺れる2人の愛に、戦争に対して憎しみを禁じ得ませんでした。

火垂るの墓

おすすめの戦争映画「火垂るの墓」

公開:1988年
製作国:日本
監督:高畑勲
出演(声):辰巳努 / 白石綾乃
原作:野坂昭如「火垂るの墓」

原作者である野坂昭如自身の戦争体験を題材した作品です。

神戸市と西宮市近郊を舞台に、戦火によって親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が終戦前後の混乱の中を必死で生き抜こうとします。

戦争自体の悲惨さはもちろんのこと、戦争によって荒む人間の心情もリアルに描かれています。

ダンケルク

おすすめの戦争映画「ダンケルク」

公開:2017年
製作国:イギリス / アメリカ / フランス / オランダ
監督:クリストファー・ノーラン
出演:フィン・ホワイトヘッド

クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による、第二次世界大戦のダンケルク大撤退が描かれた戦争映画です。

ひとつの戦争を「空」「陸」「海」の3つの視点から捉えた画期的な表現の作品となっております。

高地戦

おすすめの戦争映画「高地戦」

公開:2011年
製作国:韓国
監督:チャン・フン
出演:シン・ハギュン

朝鮮戦争における南北境界線付近の高地の戦いを描いた作品です。

主人公は、最前線にいる中隊の内通者を暴く為に派遣されます。

純粋な若者が兵士として頼もしくなっていく様に、何とも言えない気持ちになります。

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ブラックホーク・ダウン

おすすめの戦争映画「ブラックホーク・ダウン」

公開:2001年
製作国:アメリカ
監督:リドリー・スコット
出演:ジョシュ・ハートネット
原作:「ブラックホーク・ダウン」マーク・ボウデン

リドリー・スコット監督によって、実際にソマリアで起こった「モガディシュの戦闘」が描かれています。

民族紛争の続くソマリアへ派兵された兵士たちを乗せたヘリコプター「ブラックホーク」が撃墜されてしまいます。

地獄の黙示録

おすすめの戦争映画「地獄の黙示録」

公開:1979年
製作国:アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:マーロン・ブランド
原作:「闇の奥」ジョゼフ・コンラッド

フランシス・フォード・コッポラによるベトナム戦争を舞台とした映画。

戦争がいかに人間の正気を失わせ、精神のバランスを保てなくさせるかが描かれています。

戦争中毒にもスポットを当てた映画でもあります。

硫黄島からの手紙

おすすめの戦争映画「硫黄島からの手紙」

公開:2006年
製作国:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:渡辺謙 / 二宮和也
原作:「玉砕総指揮官の絵手紙」栗林忠道

太平洋戦争の硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」の日本側の視点の作品です。

硫黄島でアメリカ軍と死闘を繰り広げた栗林忠道と祖国に残された家族らの想いが描かれています。

対になる作品「父親たちの星条旗」と同様に、兵士がひとりの人間として濃密に描かれています。

父親たちの星条旗

おすすめの戦争映画「父親たちの星条旗」

公開:2006年
製作国:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ
原作:「硫黄島の星条旗」ジェームズ・ブラッドリー / ロン・パワーズ

太平洋戦争の硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」のアメリカ側の視点の作品です。

有名な戦争写真「硫黄島の星条旗」の被写体となった兵士たちと、彼らのその後が描かれています。

誰も望んでないはず戦争がどうして起きてしまうのか…

その複雑さについて考えさせられます。

シンドラーのリスト

おすすめの戦争映画「シンドラーのリスト」

公開:1993年
製作国:アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン

ドイツによるユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)が進む中、オスカー・シンドラーが1100人以上ものユダヤ人の収容所送りを阻止した実話をもとにした戦争映画。

ゼロ・ダーク・サーティ

おすすめの戦争映画「ゼロ・ダーク・サーティ」

公開:2012年
製作国:アメリカ
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェシカ・チャステイン

ビン・ラディンの殺害にいたる経緯を描いた、実話を元に作られたフィクション映画です。

パキスタンに配属されたCIAの若き女性分析官の物語です。

風が吹くとき

おすすめの戦争映画「風が吹くとき」

公開:1986年
製作国:イギリス
監督:ジミー・テルアキ・ムラカミ
原作:「When the Wind Blows」レイモンド・ブリッグズ

イギリスの片田舎で年金生活を送る老夫婦の物語。

慎ましく暮らす夫婦を脅かす世界情勢の悪化。

ついにはシェルターに逃げ込んだ夫婦は爆発こそ避けられたものの、放射線によって衰弱していきます。

普通に暮らしている人にさえ、戦争は牙を剥いてきます。

プラトーン

おすすめの戦争映画「プラトーン」

公開:1986年
製作国:アメリカ
監督:オリバー・ストーン
出演:チャーリー・シーン

ベトナム帰還兵でもあるオリバー・ストーン監督が、実体験に基づきベトナム戦争の悲惨さを描いています。

無抵抗の民間人に対する虐待や放火、虐殺や強姦、兵士たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人、誤爆、敵兵に対する死体損壊など、現実のベトナム戦争を垣間見ることができます。

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